一度は内定辞退した企業に入社した転職者
- 加藤さん/30歳
- 転職前:都内企業でSE
- 転職後:地元企業でSE
内定後に自己都合で辞退
とある群馬の企業へ内定していたSEの加藤さんはUターン転職でした。
入社を1ヵ月後に控えたある日、ご家族の都合ですぐにUターン出来なくなってしまい、「内定を辞退したい」とのご連絡がありました。
これは詳しくお聞きしないと考え、都内に住む加藤さんのところまで行き、お話をお聞きしました。
事情をお聞きすると理解はできますし、致し方ない部分もあると受け止めました。
採用企業側に非は全くなく、ただただ事情説明と謝罪を当社より行ないました。幸いにもご理解をいただき、さらに厚意により入社を延期することも打診されましたが、ご本人の意思により、最終的に辞退となりました。
内定辞退した企業に入社したい
それから3ヶ月ほど経ったある日、加藤さんから当社にお電話がありました。
加藤さん「その節は本当に申し訳ございませんでした。」
当社「事情が事情でしたので、仕方がないと思います。その後は大丈夫ですか?」
加藤さん「おかげさまで、だいぶ落ち着いてきました。」
当社「それは何よりです。」
加藤さん「実は、ご相談がありまして...。以前、内定辞退した企業にもう一度入社のお話をしていただく事は可能でしょうか?」
当社「?!」
加藤さん「ご迷惑をお掛けしたことは重々承知していますが、状況が落ち着き、冷静に考えてみると、やはりとても魅力的な企業だったと気付きまして。」
当社「分かりました。結果はどうなるか分かりませんが、お話しはしてみます。ただ、良い方向に進んだとしても即入社とはならず、信頼の回復も含め、再度面談したいというお話しになると思いますが、それでも良いですか?」
加藤さん「もちろんです。よろしくお願いします。」
再応募し、採用・入社
採用企業側には当時の不信感も多少あり、どう受け止められるか心配もありました。しかし、加藤さんのキャリアはもちろん、人物的にもおすすめできる方でもありました。
幸いその会社とは長い付き合いもあり、ざっくばらんにお話しできる関係性もあったため、お話ししてみる事にしました。
当社「実は先日、加藤さんよりお電話があり、入社したいとの意向がありました。」
採用企業「え!?大丈夫なんですか?」
当社「前回の件はありましたが、加藤さんとは何度もお話しをして、当社としては信頼できる人だと思っています。」
結果、再応募自体にはご理解を得ましたが、もう一度面談を行なうことになりました。
面談の冒頭に企業側から少し厳しいお言葉もありましたが、加藤さんの熱意により信頼も回復でき、4ヶ月遅れで無事に入社となりました。
このように一度は辞退した企業に入社できたケースもあります。